プロヴァンス滞在記
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40.ペイヨン (PEILLON)
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何年も前に買った1枚の絵葉書を見て以来、ペイヨン(Peillon)にはぜひ行きたいと思っていた。
だが場所がBonnieuxからは高速道路を使っても約240キロあり、なかなか訪問する機会が無かった。
今回はバール県の村々をいくつか訪れていることもあり、もう少し頑張って訪れてみることにした。
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崖の上にそそり立つように見えるペイヨンの村。
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ペイヨンの村の入り口。
来る者を阻むような 高くて狭い建物と通り。
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エクサンから高速道路を飛ばすこと約2時間、ニース(NICE)に入り、街中の喧騒を通り抜け、北東へわずか15Km程度走ると、突然右上にペイヨンが見えてくる。
そこから村への道は、D21から離れて、狭いつづらおりで急勾配の道を上がるが、その途中、素晴らしい角度でペイヨンを見ることができる場所がある。
昔買った絵葉書もそのポイントからの写真だ。
車を留めて、私も写真をとってみたが、天気が今ひとつだった為、あまり良い写真にはならなかった。残念だ。晴れの日、夕日を浴びる時間帯にカメラを構えていたらきっといい写真になっただろう。
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村は、山が岬状になった部分の突端にへばりつくように構成されている。
中は狭くて急傾斜の路地と多数のアーチが交錯している。
この複雑さ、見たことのない人にどのように表現すればいいのか?
語彙の貧困な私には、立体迷路という陳腐な単語しかどうしても思い浮かばない。
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村の中の通りは狭く、立体的に入り組んでいる。
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ペイユ(Peille) にて。ここも魅力的な街だ。
アーチの中で道が分岐している。滅多に見かけない構造。
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村はとても静かで、ここでの時間は中世以来止まってしまっているのでは?と錯覚させるような雰囲気だ。
『人間世界の果て』と呼ばれているのも十分納得がいく。
(2003/01/19作成)
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