プロヴァンス滞在記
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36.ロータリー (Rond-point)
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この標識が出てきたらロータリーだ。
まずは行き先を表示した看板。
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フランスで運転していると否応なしに出くわす、このロータリー(Rond-point)。
いかにもフランスらしい合理的なシステムだ。
まず、信号で待たされないのが良い。
自分の行きたい方向がわからなくても、一度ロータリーに入ってしまえば、解るまで何周でもぐるぐる回っていればいいから、道を間違えることも少ない。
ロータリーからの出口それぞれに標識も出ている。
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普通はちょっと手前にロータリーがあることと、行き先、そこでのしきたりを告げる標識がでてくる。
地方で走っていると、ロータリー内の車優先を意味する、
Vous n’avez pas la priorite.
(あなたに優先権はありません)がほとんどだが、
パリやマルセイユでは3車線ぐらいの、どうゆう優先順位かよくわからない巨大ロータリーにも出くわす。
ロータリーの中に停止線や信号があったりもする。自分が運転して突入するとかなりの緊張ものなのだが、外からそれを見ている分にはとても面白い。
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ロータリー内の車が優先である事を告げる標識
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写真:オルゴンにて。
ここも6年前は普通の交差点だった。主線の車はかっ飛ばしているので、合流するのはかなりの緊張ものだったが、ロータリーになって今は安心。
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パリのドゴール広場などは実に面白い。
3・4車線が一斉にロータリーに突入し、中で入り乱れて、交叉して、急停車して、また、よけながら蛇行して・・・。
『おー、すげえー』と感心してしまう。
凱旋門から眺めているとあっという間に時間がすぎてしまう。
こんな交通状況で事故がおきないのか?
と不思議なのだが、長時間見ていると、やっぱり接触事故を時々見かける。
とりあえずは他人事なので、それも見ていて面白い。
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この10年ぐらいでも、地方でのロータリーはずいぶん増えたような気がする。
道路行政の方針なのだろう。 今まで交差点だった場所がどんどんサークルに作り変えられている。
私を含め、せっかちで、飛ばしがちな、多くのプロヴァンスのドライバーにとっては、新しく出来たロータリーの為、そこで減速せざるを得ないので、とてもうっとおしく感じるのだが(それでも信号よりはよっぽどマシではあるが)、
『交通安全と合理的な循環』という観点からは、まさしく納得せざるを得ない素晴らしいシステムだと実感できる。
( 2002/07/16 作成 )
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夕方のパリ、ドゴール広場で。
ここのロータリーは実にすごい。
見ていて退屈しない。
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