プロヴァンス滞在記
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30.気まぐれ (Caprice)
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パン博物館入り口で。
パン焼釜を再現している。
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ボニューにはパン博物館(Musee de la Boulangerie)がある。 製パンの歴史と、小麦の収穫から製パンまでにかかわる用具や、ボニュー周辺の考古学的発見を紹介している博物館で、興味深い場所であるにもかかわらず、私は今まで行ったことがなかった。
せっかくだから行ってみようかという話になり、前を通りかかった時に開館日・時間を調べておいた。
後日、さあ行ってみると・・・、なぜか閉まっている。 開館時間をもう一度確認するが・・・、やはり今は開いているはずである。
なぜ閉まっているのかさっぱりわからない。
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向かいのパン屋が開いていたので中に入ってオヤジに尋ねてみると、
『管理人が病気なので今日は休み。 いつ開くかはわからない・・・。』との答えだった。
なんとまあ・・・。交代要員はいないのか。それにしても、せめてドアに張り紙ぐらいしてくれてもいいのに・・・。
まあここはプロヴァンス。 気にしてもしようがないか、と、あきらめてその日は別の所に観光に行った。
2週間後に再び挑戦し、その際は無事見れた。
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パン博物館で
村の古い建物を改装した複雑なつくり。
展示物はもちろん、建物自体も興味深い。
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ブ=べ=レ(Bouc-Bel-Air)にある
クライミング・ジム(Salle d'escalade)
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その数日後、ヨーロッパが巨大な低気圧で覆われ、プロヴァンスでも雨、曇り時々雨、雨時々晴れ、雨・・・といった天気が10日間続いた。
こんな天気ではとてもクライミングにならないので、インドアのクライミングジムにでも行こうかという話になり、ブ=べ=レ(Bouc-Bel-Air)のジムに向かってみた。
ここを訪れるのは6年ぶり。 意外に道は憶えているもので ほぼ一発でジムにたどり着けたのだが・・・。
閉まっている。
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『あららら・・・今日は休みか。 そういえば金曜日は閉まっている店が多いとか何とか誰か言ってたっけ?』と言いながら、入り口の営業日を確認すると・・・今日は開いているはずの日ではないですか!?
『おっかしいなあ・・・今日は祭日でもないし、張り紙も何もないし・・・。』
と、オクサンと言い合いながら途方にくれて30分ほどジムの前に車を止めて見ていると、地元のクライマーが次々と来ては入り口をじっと見て、首をひねっては帰っていく。
『何だかなあ・・・。』と思いつつも、『閉まっているものは仕方がない』とあきらめてアパートに戻った。
幸いなことに、その日の夕方から天気が回復し、またプロヴァンスらしい素晴らしい青空の日々が続き、クライミング、観光を存分に楽しめたが・・・、プロヴァンスの人は気まぐれ・・・?
( 2002/07/02 作成 )
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何事も風まかせ?
プロヴァンスで風車といえば、
フォンヴィエイユ(Fontvieille)が有名だが、
グル(Goult)の風車もなかなか良い。
明るいがこれでも8時過ぎ、雲ひとつない青空と
西陽を浴びた風車。
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