プロヴァンス滞在記
|
|
25.さくらんぼの実る頃 (Bonnieux)
|
5月下旬、ボニュー周辺の桜畑ではサクランボがたわわに実る。
ボニューのキャンプ場への道の途中、右側に見える倉庫のような建物はサクランボを加工する為の蔵で、ふだんは無人の、無機質的な冷たい雰囲気の建物だが、4月に入ると、加工する為のタンクが次々と運び込まれて作業が始まり、一気に活気づく。
ここでサクランボはジャムやジュースを造るための原料に加工され、各地に出荷されていく。
|
キャンプ場への分岐点にある、
サクランボを加工するための蔵
|
エピスリーで買ったサクランボを食べながら、
グル(Goult)の街を歩く。
この街も雰囲気がよくてとても好きだ。
街の上には風車もある。
|
ところで、なぜサクランボなのだろうか?
プロヴァンスと言えばふつうは、オリーブとワイン用ブドウの栽培がイメージされるのだが・・・。
ヒントは1953年の冷害にありそうだ。
もともとは、アプト(Apt)周辺はオリーブ栽培が盛んで、アプトは有力な栽培地だった。
しかし、アプト周辺のオリーブは1953年の霜で全滅。 それ以後、オリーブの栽培はされなくなったようだ。
|
5月中旬になると、道端の所々でサクランボの出店が出る。
街なかのエピスリー(epicerie)でも店頭でよく売られているが、ルシヨン(Rousillon)の隣村のグル(Goult)のエピスリーで買ったときは、1キロで2ユーロちょっと。
安くて、とてもおいしかった。
アプトからマノスク(Manosgue)へ行く途中、N100沿いで買ったときは1パック(かなり大きい)で4ユーロ。
街のエピスリーよりはだいぶ高いが、それでも日本と比べると相当に安い。
|
N100沿いのパーキングでサクランボを売っていた。
ところで、このキャンプ・ハイキング用のテーブル。
日本のキャンプ場でもよく見かけるが、
この2年位でヨーロッパでも普通に見るようになった。
世界標準?
|
グルのカフェで。
ここのカフェも雰囲気が良くて快適だ。
とてもくつろげる。店員の対応もとてもいい。
ビュークスでクライミングした帰りなどに
よくカフェオレを飲んで、町を散歩して、
ボニューのアパートに戻る。
|
ボニューの街中はツーリストでとても賑わっている。
日中に車で通り抜ける際には、路駐の車と観光客をよけながら運転しなければならないので気を使う。
夜、レストランでは、テラスでの食事が気持ちいい。
私たちがよく行くピザ屋でも快適なテラスがあり食べに行くのが楽しみだ。
最近街の上の方に出来た現代風な雰囲気のレストランも2階にテラスがあり快適そうだ。
ただ1つ、ボニューでとても残念なのは、眺めが良くて快適な雰囲気のカフェが無いことだろうか。
ツーリストと往来の車でごった返した狭い路上での一服はあまりいただけない。
隣村のラコストには、逆にボニューとリュベロン山を見渡せる快適なカフェがあるのだが・・・。
( 2002/06/18 作成 )
|
前のページへ |
次のページへ
|
トップへ戻る
|
|