プロヴァンス滞在記
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22.桜の花が咲く頃 (Bonnieux)
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2002年4月初め、再びボニュー(Bonnieux)を訪問。
今年の日本は暖冬で、桜の開花も記録的な早さ。 3月中旬に満開の桜を楽しめたのだが、ボニューは例年通りこの時期が盛りだった。
おかげで私たちは今年は2回も満開の桜を楽しめた。
この辺り一体は、サクランボをとるための桜畑がたくさんあり、この時期は桜の花がとてもきれいだ。
といっても日本のソメイヨシノとは違って、いわゆる桜色ではなくて、大ぶりの白っぽい花が咲く。
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桜の花は白っぽい。
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ボニューのキャンプ場の横もさくらんぼ畑。
畑越しに、夕日を浴びたボニューを見る。
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2年ぶりにプロヴァンスを訪れて驚いたのは、観光地化がだいぶ進んでいる点だ。
道路工事も盛んで、かなりの区間の地方道路の舗装が張り替えられて、例のゴツゴツの粗い舗装から滑らかな綺麗な舗装に変わっている。
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ボニューも観光客目当てのレストランとお土産物屋が増えていてちょっと驚いた。
村役場からテラスへ上がる道も、きれいな石畳に張り替えられている。
隣村のラコスト(Lacoste)でも、サド公爵の居城が、以前は単なる廃墟だったのが、本腰を入れて修復作業に入っていて、現在は立ち入り禁止。
次回訪れるときには、形が出来上がっていて、入場券を買って入らなければならないのだろうか?
で、ゴルド(Gordes)のように全面的に修復された城なので、内部はあまり見るものがなくExposition(展示会)をやっているとか・・・?
それも考え物である。(※注)
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おなじみのキャンプ場のオヤジ。
2年前に比べて、少し体を絞ったのか、
シブいオヤジになっていた。
が、話をすると相変わらず陽気で気さくだ。
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上のパン屋のオヤジ。この店は、
正確にはパン屋(Boulanger)ではなく
パティスリー(Patisserie)。
今回彼には街中など店以外でもよく出くわした。
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と、勝手なことばかり書いてしまったが、いやいやまだまだ、プロヴァンスらしさはそこら中にある。
少なくともそこに生活している人たちに あまり変りがないのがうれしい。
キャンプ場のオヤジも相変わらずとても元気で、キャンプ場に着いて会うなりいろいろと会話が弾む。
『前回からどれぐらい経ったか? 日本では何をしていたか?今回はどれぐらい居られるのか?』から始まって、なかなか話が尽きない。
上のパン屋のオヤジも、前回訪れた時はたまたまだったのか、あまり店で見かけなかったが、今回はいつ行っても居て、相変わらず元気にだみ声で話しかけてくる。
私たちがよく行くピザ屋の店員さんたちも相変わらず陽気に元気に応対している・・・。
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街の外観は私が初めて訪れた時から比べるとだいぶ変わってきていて、少し驚きと、戸惑いもあるのだが、街の中の人達には相変わらず変りがなく、それが私にはとてもうれしい。
この先、ボニューと周辺の街が、どのように変わっていくのか、さみしくもあるが、たのしみでもある。
※注: ラコスト(Lacoste)のサド城は、ピエール・カルダンにより買い取り/修復されています。 城の修復は2007頃に、外観は廃墟の趣を残した状態で住居として修復してひと段落の様子、非公開。
村のその他の建築物もピエール・カルダンにより多数買い取り/修復が進んでいます。春にはピエール・カルダン主催の音楽祭も村で開かれ、ラコストはピエール・カルダン村とも言えそうな様相になりつつある。
( 2002/06/18 作成 )
( 2009/02/19 追記 )
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ピザ屋にて。
相変わらず、陽気に、いそがしく働いている。
また次回訪問し、彼女たちに会うのが楽しみだ。
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