プロヴァンス滞在記 
             
             
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            43.ローマ水道橋 2 
             
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            ポン・デュ・ガールのようには大きく有名でないものの、面白い水道橋がプロヴァンスにはいくつかある。 
             バルブガル水道橋(Aqueducs de Barbegal)もそんな水道橋の1つだ。 
                   場所はアルピーユ山地の南西の端、へんぴな場所にあり、標識や案内板も無いため分かりづらいのだが       訪れるとおもしろい。 
             
             
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            バルブガル水道橋 
             
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            左側の水道橋はここで直角に曲がりアルルへと向かう。 
             
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            ここでは、アルピーユ山地の北側の村:エガリエールを水源にして造られた、目的が違う2つの水道橋が平行して建っているのを見ることができる。 
                   片方は台地の終わりで8基の水車を回す巨大な粉挽き装置へ水を供給し、もう片方はその直前でほぼ直角に右折、遠くアルルの街へ水を供給していた。 
                   粉挽き装置はローマ時代のもので、毎時間300Kgの粉を挽くことができたそうだ。現在はただの廃墟だが、その前に立つとその大きさを実感することができる。 
             
             
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            水源のエガリエール(Eygalieres)から水車跡までは約30Km、そこからアルルまでは10km弱だ。 
             ちなみに水源だった村のエガリエールにはローマ時代、ローマ軍団の拠点があった。その村外れの古代の水の神殿の跡には12世紀になって礼拝堂が建てられた。 
             それが有名なサン=シクスト(St-Sixte)礼拝堂だ。 絵葉書やガイドブックに頻繁に写真が使われているのでお馴染みだろう。 
             
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            片方の水道橋はここが終点。 
            貯水池と8基の水車を回す粉引き装置の跡。 
             
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            ロシュ・タイエ水道橋。 
             
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            モン(Mons)の近くにある、ロシュ・タイエ水道橋(Aqueduc de Roche Taillee)も面白い。 かなり大きな渓谷の急傾斜地に、崖に沿うように水道橋が掘られたり造られたりしている。 
             よくローマ時代の水道橋としてガイドブックに紹介されているのは、車道のすぐ下の、深い切通し状になった部分であるが、もう少し下に歩いていくと、崖に平行に作られた別の水路の跡も見ることができる。 
             
            但し、どちらも正確には水道橋というよりも導水路と呼ぶべきだろう、べつに橋ではないのだから…。 
             
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            モンから約40キロ南のフレジュス(Frejus)にあったローマ時代の水道橋が、モンを水源にしていたとの話を聞いたことがある。 この導水路がたぶんそうなのだろう。 
                   終点であったと思われるフレジュスでは今でも水道橋の支柱跡を見ることができる。 
             
             
             
                   (2003/01/19作成) | 
              
            少し下に下りると別の導水路の跡に出くわす。 それにしてもこんな崖によく作ったものだ。 
            いつ頃のものなのだろう? 
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