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プロヴァンス滞在記 − 巡礼地にて −
7.ヌヴェール (NEVERS)
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ヌヴェールはパリの南、約200Kmにある。
ロワール川(la Loire)とニエーヴル川(la Nievre)の合流点に位置する。
ヴェズレーからは南西に約90Km。
典型的な中規模の都市であり、11世紀に建てられたロマネスク様式のサン=テチエンヌ教会(Eglise
St-Etienne)と、16世紀中頃にこの街に製造が伝わったファイヤンス陶器が有名である。
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ロワール川に架かる橋からの街の眺め。
サン=テチエンヌ教会の屋根と塔が見える。
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ヌヴェールの夜景。
ロワール沿いのキャンプ場から。
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ヌヴェールは、一見すると、よくある普通の落ち着いた感じの街でしかないのだが…。
さて、この街の何が巡礼なのか?
あまりガイドブックには紹介されないので、ピンとくる人は少ないかも知れないが、この街のサン=ジルダール修道院(Saint-Gildard)にはサント・ベルナデットが眠っているのだ。
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聖母出現の8年後、1866年にベルナデットはルルドを遠く離れ、サン=ジルダール修道院で修練女となった。
しかし、もともと喘息持ちで病弱だった彼女は、病に伏すことが多く、最後の数年はほとんど寝たきりになり、1879年4月16日、35歳で没した。
聖列調査はすぐに始まったが、没してから30年後に遺体を掘り出した際、埋葬されたときのまま、まるで眠っているかのような姿で掘り出され、これが決定打になり1933年12月8日に聖列された。
今はここの礼拝堂で、まるでガラスのショーケースのような聖遺物箱(?)に納められて安置されている。
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敷地内には、ルルドの洞窟を模した祠が作られていて、
ベルナデットはここでよく祈っていたそうだ。
ベルナデットの像も設置されている。
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礼拝堂の中で永遠の眠りにつくベルナデット。
いつ目覚めてもおかしくないような・・・。
思わず見入ってしまうような、美しい寝顔である。
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サン=ジルダール修道院は、ヌヴェールの中心市街からはホンの少し外れたところにある。
特に看板はないので初めてだとちょっとわかりにくいかも知れない。
南からパリを目指す場合、ヌヴェールはちょうど立ち寄りやすい場所にあるので、余裕があれば、ぜひ立ち寄ってみたい場所だ。
(2004/03/15作成)
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