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プロヴァンス滞在記 − TOPO −
6.Orgon le canal - l'extreme gauche
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車から0分の、このロケーションは素敵ですね。
辛めのルートが多いので、たまに登るには辛いですが、Orgonで登れるようになると、ヨーロッパ中のどこの岩場でも通用します。 たぶん最強の岩場だと思います。
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Orgon-le canal について:
Orgon(オルゴン)は南仏を訪れるクライマーなら誰もが知っているクラシックな岩場です。そのエリア全体は広大ですが、実際に人気があって登られているエリアはle canal(ル・カナル)だけと言って差し支えないでしょう。
le canalはクラシックな岩場ではあるものの、高難度ルートが並んでいて、アプローチも至便、人口壁的なクライミングを楽しめる点から人気が衰えることのない岩場でもあります。 しかし、le canal 全体を通してチップ、グルー、ホールド貼り付けが甚だしい点から、このエリアを毛嫌いしている自然派(?)のフランス人クライマー達もいるようです。
Orgonのトポは何年も前に出たっきりですが、その後もブランク部分に新ルートが作られ続けて記載が古いうえに、上記の理由から最後のほう3ページをコピーしてしまえば買う必要がない点から、トポを敢えて買うクライマーは少ないと思われます。
しかし、トポが存在するので、このページではトポの補足と、トポに無い最近開拓されたエリアを紹介します。
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le canal-l'extreme gaucheについて:
オルゴンのル・カナル(メインエリア)から100mくらい左に新しく開拓されたエリアです。4〜5年前からボルトが打たれて開拓が始まっていたのですが、2006年に訪問した際には人気エリアになっていました。
開拓者は数年前からle canalでよく会っていたローカルクライマーとその友達で、このトポは彼から教わりながら作成しました。
彼にエリア名について質問したところ、『特別なエリア名はない、ここもle canal。強いて言えばみんなl'extreme gauche(いちばん左端?)と呼んでいる。このエリアより左側はもう開拓の余地はないので、これがル・カナルでいちばん左端のエリアになるでしょう・・・。』とのことでした。
グレードについては、開拓者自身が、『自信が無い。周囲の意見では辛かったのかも・・・』と漏らしています。
ル・カナル-メインエリアにおいても最近の8ルートのいくつかは彼が開拓していて、それについても、『グレードが辛かったかもしれない・・・あなたはどう思うか?』と質問されてしまいました。さて、実際どうなのでしょうか?
フランスでは昔からあるエリアのグレードは全般的に辛めで、最近のエリアが全般的に甘めのような気もするし、「オルゴンはグレードが辛い」と言われている中で考えると、まあまあ妥当かもしれない気もするし、開拓者は背が高いのでそれが影響しているのかもしれないし・・・。
『私の個人的な意見ではこれで良いのでは?』と回答しましたが・・・。 Orgonを訪問したらぜひ確認してみてください。
尚、このエリアでは長いロープが必要です。終了点から取付きまで一気にロワーダウンするためには70m以上のロープが必要です。 短いロープの場合は途中で区切らないとなりませんので、事故の無いようにご注意下さい。
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Orgon le canal - l'extreme gauche
1. project ⇒消失しました(2008)。
2. 7c Le bal des canailles **
3. 7b/b+ Lesbians on ecstasy ***
人気ルート。このエリアで最も手ごろなため?
4. 8a Hold up ****
このエリア一番の人気ルート。
最後に核心が待っている。
5. 8a ou 8a+ La caresse du barbu *
4の終了点へ抜けると8a、直上すると8a+。
6. 8a+/b Un changement de derniere minute
7. 8b/b+ Choregraphie
8. 8a Daros
9. 7c Aldabra
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尚、le canalのメインエリアに出来ている新ルートを、確認できる限りですが列記します。
・Fleur de grisou 7c+ と Cacou 7c+ の間に2本、右から以下。
−Un bus pour les Decotemans 8a **
ボルダームーブ、難しい。
−Mou 8a *
ルーフを越えて終了点前の垂壁が悪い。
・Coeur de loup 7c の左に2本、右から以下。
−Gosse de Riche 8a ****
好ルート。中間部と上部に核心。
−Monk 8a+ ****
好ルート。凹角部分を左上していき、前傾部分に入るといきなりフィンガーパワー全開。
その後もストレニュアス。
・Marchand d'histoire 8a+ の右側と左側に1本ずつ、右側から以下。
−project
−名前不明 8a+
・Mahipipi 7c の左に2本、右から以下。
−Chermon contest 7b ****
まだ開拓の余地があったのか・・・と驚きのラインですが登ってみると好ルート。人気ルートです。
読みは「シャーマン・コンテスト」なので、Shamanの綴りミスと思われるが、
スタート部分には「Chermon・・・」のペイント有り。
スタートは脆い緩傾斜帯をノーピンで10m位登ったところ。慎重に取り付いてください。
−project
まださらに開拓をするのか?ルートになるのか!?・・・とビックリのライン。詳細不明。
( 2007/03/06 作成 )
( 2008/07/27 修正 )
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